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統一教の分裂

統一教会に一体何が起こっているのか? 著者は、統一教会分裂の現象を長年に亘って観察し、歴史的研究方法によって研究してきた。この本は、膨大な統一教会の一次資料に基づき、統一教会分裂の原因から過程、結果を詳細に記述し、統一教会の未来を見ている。

7章4)分裂の内幕(2010.6月〜2012.8月)‐6

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7章4)分裂の内幕(2010.6月〜2012.8月)‐6

4)分裂の内幕(2010.6月〜2012.8)‐6

2011.4.14.創教者が黄善祚総会長任命と財団役員解雇の指示などを否定する宣教本部からの公示事項が発送

 

2011.4.15.ラウル・ベネシオ・ラグラナ元プエルト・カサド市長が、統一教会が南米で文顯進の活動を妨害していると良心宣言文を発表

 

2011.4.25.ヨイドパークワン工事の遅れなどで、Y22が統一教会財団及び財団執行部を相手に、損害賠償請求訴訟を提起

 

2011.5.2.『エコノミスト』1085,14-17,追跡、ヨイドパークワン工事中断の内幕「ヨイドパークワン『凶物』に転落するか、統一教会及び施工社間の訴訟で6ヵ月工事中断…両者損失額雪だるま」報道

 

2011.5.10.UCI法律顧問スティーブン・M・サルキが48日、文亨進の手紙に対し返信[1]

 

2011.5.11.統一教会、UCIを米国の裁判所に訴え、文亨進会長の家庭連合とUPF、文國進理事長の日本統一教会、金*律、朱*文らがUCIの文顯進と理事全体を控訴

 

2011.5.25.2次真の父母宣布文作成

 

2011.6.5.跛行的現実を懸念するネパール祝福家庭が声明文発表

 

2011.6.5.真の父母様宣布文を発表

 

2011.6.7.ネパール祝福家庭が良心宣言文を発表

 

2011.6.11.外的には文顯進批判集会を主導しながら、秘密裏にJY611日、自身が直接UCI訴訟に対する委任状を作成し、616日、宣教本部SI(文國進理事長所属)、協会D(文亨進所属)UCI訴訟に必要な委任状の作成及び現場の協力を要請する内容を極秘裏に該当現場に連絡するよう要請した。この連絡を受けたチョ*イルは618日頃、即座に極秘保安を要請し、各現場の主要指導者にパク*ヨンの要請を伝達した。

 

2011.6.12.鮮文大学の大学礼拝時間にチョ*イルが文顯進とUCI関連の批判講演。これに対て文顯進側は22の偽りと13の指摘に対する反駁文を発表

 

2011.6.16.創教者が文國進を理事長に任命したことはないと何度も明らかにした[2]

 

2011.6.19.National Sunday Service at Crystal Crown Hotel( 10.00.am) with Lovin Life Band and In Jin Nim (文仁進はベンのいるバンドとラビンライフ日曜礼拝を主管する)

 

2011.7.4.朴普熙は文國進の指示で、『真の父母様宣布文実行組織委員会』を結成し、74日の集会を通してチョ*イルらと共に公けに文顯進とUCIを批判し、参加者から署名を受ける

 

2011.7.15-18.創教者夫婦ナイジェリア訪問

 

2011.7.20.ヨイドパークワン関連地上権設定登記無効訴訟第1審で、ソウル中央地裁が統一教会財団全部敗訴判決を下し、Y22勝訴

 

2011.8-11.レダの状況が極めて危険なレベルに達し、文顯進側はもう一度、その内容をレダの代表者に伝えた。しかし、文國進以下、申*謀大陸会長と彼のチーム(サボリオ、プブリオ、ロチェ)が問題を担当するという回答のみが聞こえてくるだけで、レダの代表者たちは事態の深刻性をきちんと把握できていないと考えられる

 

2011.8.24.真の父母様宣布文実行、日本大会で朴*熙・梶栗が文顯進批判講演

 

2011.8.26.Pに対し、外国為替取引法違反で罰金3000万ウォンと追徴金237億の略式命令請求

 

2011.9.4.文顯進会長招請特別講演会開催(ソウル・グランドヒルトンホテル)

 

2011.9.14.朴普熙が主導する『真の父母様宣布文実行委員会』は、声明文を信対委カフェと統一教会のウェブサイトに公開し、続いて、英語、日本語などに翻訳して世界中の教徒に公示する

 

2011.9.19.36家庭が文顯進を批判する声明文を発表[3]

 

2011.9.26.文顯進批判のための『真の父母様宣布文』成就72家庭声明文

 

2011.10.2.統一教会混乱事態の回復と釜山教会チェ・ジンテ牧師、シン・ドングク副牧師に対する不当懲戒撤回などを要求する釜山教区教徒(102)声明文を発表

 

2011.10.13.KJ、權*アン氏に対する名誉毀損及び侮辱罪で刑事告訴

 

2011.10.19-21.ブラジルGPLCGPF大会

 

2011.10.18.*ボがキム*ソク牧師を相手に刑事告訴

 

2011.10.30.統一教会の不当な取扱いに抗議する釜山統一教会人たちの良心声明文

 

2011.11.19.パク*キュウ牧師、金*孝裁判の証人を理由に、日本教会から懲戒解雇

 

2011.11.26.文顯進が祝福家庭に公開書信発送

 

 

 

…祝福家庭の皆様!真のお父様が何を強調されたのかを思い起こしてみましょう。お父様はいつも私たちに真の愛の『主人』となることを願われました。真の愛こ​​そが真の家庭完成を通して天国の扉を開く鍵だからです。真の愛は、皆様それぞれが祝福中心家庭として備えるべき資格を自ら決定する基準でもあります。ところが、今日の統一運動の中に位置している文化は、主人と僕のパラダイムを量産しています。その中で最も高い信仰的基準として盲目的な絶対服従を強調しているだけです。さらに、このような文化を助長している者たちは、食口を脅かし自身の志に同調しない先輩たちの人格を抹殺し、真のお父様の直系の息子をひどく攻撃し孤立させてきました。このような基準で真の家庭理想の実現を成就することができると思いますか。これは、主体と対象を互いに高揚する真の愛の文化を創造するのではなく、主従関係の上に建てられた抑圧的な文化を派生させるだけです。…

 


 

[1] 2011.5.10.スティーブン・M・サルキが文亨進に送った手紙。彼は手紙の中で、文亨進の主張は偽りの情報に基づいているという点、UCIは設立者の設立目的に合わせて運営されており、成果を出しているという点、UCIの理事長である文顯進は、自身の責務を果たしていることを言及し、「UCIと文顯進様を悪魔と描写する周囲の人々から離れることを、文亨進牧師にお願いします。そのような努力は正当でなく、逆効果を産むだけです」という言葉で手紙を終わっている。

 

[2]アル**ロが、616日付で申**に送ったハングル電子メール。「会長、**ビデオを見て思ったのですが、SPAINでお父様が数回にわたり『私は國進を理事長に任命したことはない』と語られました。もちろん、お父様のこのような発言の秘密は守りますが、3-4回もそのように語られたのですから、意味があることでしょう。620日から23日までGeanella弁護士が、Publioが呼んでParaguayに行きます」

 

[3] 1.私たちは、真の父母様が宣布文を明らかにされるしかない状況に深く申し訳なさを痛感し、真の愛と精誠で、私たちを分別しようとして下さる尊い恩赦に感謝申し上げ、これをきっかけに、自分自身と全統一家を神様のみ旨と心情に一致させ、基元節まで任された責任を必ず果たすことを決意する。2.私たちは文顯進様の家庭を取り囲んでいる郭錠煥氏一族とその同調者たちの反摂理的行為を明らかに警告し、彼らが深く悔い改め、本然の位置に戻ることができるよう善意の努力を尽くす。また、宣布文に指摘された真の父母様が立てられ見せて下さった摂理的伝統と価値に反する行為については、私たち祝福家庭食口全員の名前でこれを排撃し、積極的に是正することを決意する。3.私たちは、現UCIの理事が創始者である真の父母様の命に逆らい、全世界の統一教会食口の真意に反することにより、真の父母様と全世界食口が精誠で築いたUCIの摂理的基盤と公的資産が私有化され、破壊されていることを直視しながら、必ずこれらを取り戻し、真の父母の志に合うように再整備して、それが神様の中枢的摂理道具となるよう最善を尽くすことを決意する。4.私たちは、今のこの試練を知恵深く克服し、神様の下の一家族の理想を成就するために、氏族的メシヤの使命を必ず果たす。このために、信仰の本質を回復し、内的刷新を起こし、真の父母様に対する忠孝の道理を尽くすものであり、カインとアベルが一つになることにより、愛に溢れる統一家を成し、聖霊とみ言葉の炎を起こし、天の前に尊い実績を奉献し、誇りある祝福家庭食口となることを決意する。5.私たち祝福庭食口一同は、上に決意した私たちの志を再度確認し、これを決行しようとする私たちの目的は、神様と真の父母様の摂理史を有終の美で結実させるという忠情にあることを天と地の前に告げるものである。天のみ旨を信奉する全世界の祝福家庭の兄弟姉妹たちは、今日のこの事態を直視しながら、私たち全員、真の父母様の子女となった道理と摂理的責任を果たすことを決意し宣誓する。


 




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プロフィール

HN:
JUN
性別:
女性
自己紹介:
「統一教の分裂」を読んで衝撃を受けた6500双の在韓日本婦人です。一人でも多くの日本人に読んで欲しいと思い、翻訳してブログに発表していくことにしました。

「統一教の分裂」目次

序文
1.特異な現象/1
2.統一教のアイデンティティ形成/5
  1)血統復帰の神話/7
  2)教理の形成:原理原本/11
  3)組織、教理、儀礼の体系化/14
  4)血統復帰儀礼の原型:創教者の聖婚式、子羊の宴/20
  5)血統復帰儀礼の拡張:統一教会信者の祝福結婚式/24
  6)祝福結婚式の過程と構造/28
  7)統一教会信者の生活と性的アイデンティティ/32
3.アイデンティティの大衆化/37
  1)血統復帰の拡張/37
  2)血統復帰儀礼の日常化:衆生式、復活式、永生式を通じた血統復帰/38
4.宗教を超えたアイデンティティ/43
  1)世界平和統一家庭連合の登場/43
  2)信念体系の確定:<8代教材教本と究極の真理/49
  3)創教者の使命完遂と人類解放日の宣布:基元節宣布/51
5. 創教者のカリスマ伝授の試みと反発/57
  1)文顕進の登場:カリスマ伝授の初の試み/58
  2)1世代の反発:世界基督教統一神霊協会の分裂開始/68
  3)文国進の登場と分裂の可視化/84
  4)文亨進の登場とアイデンティティの歪曲/97
6.カリスマ伝授の失敗:文顕進の追放過程/107
7.統一教の極限分裂とカリスマの没落/155
  1)分裂の内幕:2009年4月~2010年6月/156
  2)罠にかかった文顕進/165
  3)創教者の宣言文とカリスマの没落/167
  4)分裂の内幕:2010.6月~2012.8月/179
8.統一教の創教者が他界する/205
9.韓鶴子の変心/217
  1)教理の変更/217
   ①『天聖経』変更/219
   ②<家庭盟誓>変更/222
   ③『文鮮明先生御言葉集』内容削除した後、再配布/225
   2)文国進と文亨進の追放/230
10.韓鶴子の神格化の試み:神様の婦人から独生女へ/239
  1)韓鶴子の不順従/245
  2)神格化の最初の作業:神様婦人論/252
  3)神格化の二番目の作業:独生女論/262
  4)独生女論の教理化:『真の父母経』/274
  5)韓鶴子の現状分析(2012.9~現在)/277
   ①韓鶴子の自意識の変化/278
   ②韓鶴子のカリスマ/282
   ③韓鶴子の関心/283
  6)韓鶴子の現状の小結論/286
11.文亨進の最近の現状/291
  1)文亨進の説教/292
  2)文亨進の自意識/296
  3)創教者 崇拝/301
  4)韓鶴子への公開非難/303
12.文顕進の最近の現状/311
結び/317
参考文献/325
エピローグ/341