統一教会に一体何が起こっているのか? 著者は、統一教会分裂の現象を長年に亘って観察し、歴史的研究方法によって研究してきた。この本は、膨大な統一教会の一次資料に基づき、統一教会分裂の原因から過程、結果を詳細に記述し、統一教会の未来を見ている。
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文亨進と呉澤龍ら統一教会は、2012年1月22日「真の父母誕生日」に韓鶴子と神様の結婚式があると宣伝してきたが、創教者の反対により取消しとなったという噂が広がった。1月19日と21日、創教者が韓鶴子を責めた理由が、創教者の許可なしに進めてきた韓鶴子と神様の結婚式である可能性が高い。
2012.1.24.天福祝祭天福ろうそく・聖塩伝授式で、創教者が行事に対して逆情し、聖塩を韓鶴子にかけるような態度をとり、韓鶴子は不快な表情を見せた。
神様は今まで女性を創ることができなかった。文総裁がこのお母さんを創るのです。このお母さんが勝手にああしろこうしろとはできません。聖進のお母さんも、このお母さんも同じです。聖進のお母さんやこのお母さんも同じです[1]。
韓鶴子と崔先吉(文聖進の母親)が同じだという創教者の発言に注目しなければならない。創教者の脳裏には崔先吉から受けた傷[2]と残念さが深く残っていた。彼女が責任を果たしていれば、娘のような韓鶴子との呆れた事情もなかったことだろう。
2012.1.27.ヨイドパークワン地上権無効訴訟控訴審証人尋問公判、ソウル高等裁判所西館309号[3]
2012.2.1.ブラジル・サンパウロ裁判所、ペラボリ協会長が文顯進を相手に提起した刑事告訴の案件が無嫌疑処分される
2012.2.22.ソウル高裁刑事部、金*律、朱*文に対し背任罪で控訴提起決定
2012.2.27.「摂理とみ旨を愛する食口協議会」が*國*、PK、JSを告発する
2012.5.22.リチャード・スタインブラン、UCIに対する軽率な告訴事実を認め、4万ドルの罰金刑
2012.2.22.ソウル高裁刑事22部はWTAの裁定申請を受け入れ、被疑者PとJに対し背任罪で控訴提起を決定した。(事件番号2011条第3875裁定申請事件)
2012.5.12.(日本)世界基督教統一神霊協会が2012年5月12日付で、「郭グループの接近に関する報告徹底について」という公文を発表
2012.5.20.文顯進の日本GPLC及び出版記念会を阻止するため、日本協会はUCI及び文顯進非難動画を制作し、5月20日の日曜礼拝の時間に全国統一教会人に視聴させた
2012.5.25.統一教会二世圏の良心宣言文発表
2012.5.28.文顯進が日本を訪問する直前の5月28日、日本統一教会幹部は日本統一教会人に文顯進は堕落したアダムという内容を含む「本心宣言文」を送る
2012.7.16.世界平和女性連合主催でアベル女性UN創設大会(清心平和ワールドセンター、158ヵ国1万3千人)で、創教者が基調演説で韓鶴子を非難
お母さんは私が育ててきました。お母さんがいません。文総裁の妻の位置もありません。勝手です。勝手![4]
2009年の束草事件後から2012年までの統一教会の状況を一言でいえば、訴訟戦、暴露戦、誹謗戦であった。統一教会が文顯進に被せた罪名は、脱線、GPF反逆(2007年〜2008年)、米国理事会事件、真の子女加害者、真の家庭迫害者、真の父母僭称罪、妻が3、4人いる放蕩者などであった。
2009年まで、文顯進は自身を取り巻く親兄弟と統一教会の緻密で組織的なこれらの非難を積極的に解明しなかった。その理由は、統一教会のアイデンティティを代表する真の家庭の一員として守るべき道理と基準があったからだという[5]。
創教者の夢と絶対者の夢が統一教会を通して実現できないと判断したからか、これまでの態度とは異なり、文顯進は、2009年8月2日、金*律と朱*文を解任するなどの措置を取った。創教者の誤解はより深まり、統一教会の反文顯進活動はより露骨なものとなった。2010年を前後して文顯進を支持する統一教会人による組織がつくられ、統一教会の反文顯進活動にそれなりのブレーキをかけるようになった[6]。その当時、世の中では統一教会の対立は創教者の3人息子による後継者争いとして知られていた。執拗な統一教会による反文顯進集会を通して、文顯進は創教者の命令に服従しない堕落したアダムとして統一教会人の脳裏に刻印されていった。
2012年8月1日、ヨイド裁判第2審でもY22が勝訴し財団が敗訴した。裁判官の結論はあまりにも単純であった。「1.原告(統一教会財団)の控訴には理由がなく、これを棄却する。2.裁判費用は原告の負担とする。裁判長 パク・ヒョンナム」この訴訟の敗北は第1審の敗北と同様、これまで文顯進を非難していた最初の動機の原因が無効となったことを意味した。統一教会はこれまで、創教者と統一教会人たちに文顯進がヨイドパークワン事業を不法に推進したという事実を広報してきた、文顯進批判の全ての動機をパークワン事業と関連した文顯進の不服従に合わせてきた。
統一教会が敗訴することにより、文顯進批判の理由とされた多くの根拠が偽りであったことが明らかになった。創教者の陳述書が法廷に提出されるくらいに、統一教会は宗教的にも経済的にもこの訴訟に勝つために全てをかけた。訴訟で敗れて、創教者の道徳性は致命的打撃を受け、彼の宗教的権威は完全に姿を消すこととなった。創教者の失望と虚脱、そして恥ずかしさは、計り知れないものがあったことだろう[7]。しかし、文國進を中心とした統一教会は訴訟を続けた[8]。
[1] https://www.youtube.com/watch?v=nh-gwvR-U28.天福式行事.2012.1.24.
[2] 創教者は崔先吉から経験した深い傷を韓鶴子を通して再び経験していたものと思われる。「歴史過程で女性が反対する日には悲惨になります。男が悲惨になるのです。それを知らなければなりません。悲惨になるのです。男は女にネクタイで首を絞められなければならないのです。分かりますか。顔もひっかかれなければなりません。女が男を夜も叩き殺したくなり、朝も叩き殺したく、昼も叩き殺したく、夕方も叩き殺したく、ナイフで胸を刺したいという気持ちを持つようにならなければなりません。それがサタンです。そうして、世界的に蕩減しなければなりません。ですから3年以上追い出すのです。女の靴は運がないものです。昔は軍人が出動する行路を女が通り過ぎれば銃殺してしまいました。ところが、聖進のお母さんがその靴を逆さに持って叩いたので、左側の頬を打たれ右の頬を打たれながら…」『み言選集』49巻155頁.1971.10.9.
[3] ヨイドパークワン地上権無効訴訟控訴審証人尋問公判は、1月27日午後2時から8時30分まで、ソウル特別市瑞草区牛眠路100番地所在の高等裁判所民事309号法廷で行われ、日本の小柳社長、JS財団企画室長、JWらの3人が証言し、主任裁判官1人、陪席裁判官3人と、原告側の世界基督教統一神霊協会維持財団法律代理人のクァンジャン・ローファームの弁護士5〜6人とキム&チャン・ローファームの弁護士4〜5人が出席した。
[4] 2012.7.16.「アベル女性UN創設大会」創教者の基調講演.https://www.youtube.com/watch?v=MJSWJPw0QN4.1時間5分25秒
[5] 「人々が心を一つにして、私と私の基盤を攻撃する時、多くの人は彼らが讒訴する内容が事実であるかどうかを考えたはずです。そして、もしそれが事実でなければ、なぜ今まで私が沈黙してきたのかについて疑問だったはずです。私の周りにはこのように露骨な人格冒涜と讒訴に対し、断固として否定し反論しなければならないと主張する人もいました。しかし、私は彼らにこう尋ねました。『そのようにして、どのような効果がありますか』讒訴する人が私の家族であり、私たちの運動の指導者でした。このような事案をめぐり、どのようなレベルであれ彼らと関わりたくありませんでしたが、彼らは力の限り対立してきました。結局、私はジレンマに陥り、違うオプションはありませんでした。兄として父母様の権威を保護し、家族と統一運動に対する責任を負うためには、沈黙するしかありませんでした」2011.11.27.世界祝福中心家庭に送る文顯進の公開書信.
[6] 鄭滿會牧師が文顯進非難に同調しないことを理由に11月24日に解雇されると、その後、毎週本部教会の前で1人デモを続け、韓国の各地域教会の一部信徒による声明文が発表された。
[7] この訴訟を積極的に推進してきた統一教財団のホン*ピョは、2012年8月1日に声明文を発表した。 「ヨイド世界宣教本部の2審裁判の結果を聞かれ悲痛になられた統一家の指導者と食口に対し申し訳ない気持ち禁じ得ません。さらに、ヨイド聖地を本来のみ旨に叶って直接治理されようと宣言文をもって厳かな命を公布され、聖地が返還されることを待っておられる真の父母様に勝利の報告を捧げることができないことを申し訳なく思います」8月2日、訴訟敗訴の報告を受けた創教者は、座り込んでしまったという話と、テーブルのコップを投げつけて、韓鶴子に向かって「顯進を連れて来い!顯進を連れて来なければ基元節はない!」と激怒されたという。 http://cafe.daum.net/W-CARPKorea/jUUL/192.
[8] その場で理事長をはじめとする参席理事5名は次のような内容を議決した。「1.控訴審敗訴時、最高裁判所に直ちに上告する。2.損害賠償金納付を留保する。3.Y22株式返還訴訟など、必要な追加訴訟を進行する」2012.7.13.統一教維持財団理事会議事録.