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統一教の分裂

統一教会に一体何が起こっているのか? 著者は、統一教会分裂の現象を長年に亘って観察し、歴史的研究方法によって研究してきた。この本は、膨大な統一教会の一次資料に基づき、統一教会分裂の原因から過程、結果を詳細に記述し、統一教会の未来を見ている。

6章 カリスマ伝授の失敗: 文顯進追放過程-7

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6章 カリスマ伝授の失敗: 文顯進追放過程-7

6章 カリスマ伝授の失敗: 文顯進追放過程-7


2008.11.20.
国際指導者会議(ILC)英国開催[1]

 

2008.11.22.文顯進主管、2008 Global Peace Festival英国大会[2]

 

2008.11.27.GPF活動に対する創教者の評価

 

私たちが教育したこと(GPF活動と教育)は、主流世界に一つのコーナーストーン(礎石)を置いたのと同じです。誰も否定できない、実用的な面で歴史的な新しい変遷をもたらしたのです。それが今現在、GPF(地球村平和祝祭)活動です。先生が昨日も話したことは何ですか。一番が教育だというのです[3]

 

2008.12.1.GPF活動に対する創教者の評価

 

幼稚園教育から大学教育まで、これから自分たちの観念のまま、自分たちの勝手に教育することができません。GPFのモデル型を中心として本部が制限するのです。何の運動でも関与して結んでいかなければならないのです。何故そうしなければならないかというと、一つにしなければならないからです。アベル国連を作ろうとすればです。教会も百の教会があれば、その百の教会が全て違うではありませんか。駄目なのです。絶対概念がありません。永遠、不変という概念がないのです。私たちのGPFは絶対概念です。永遠を中心として変わりません。そう、公式的な基盤の上で、「One Family under God」というのです。そこに小さくても世界が全て包括されています。国家もその公式を拡大したのであり、世界も天地もそうなのです。家庭の祝福を受けて自分が生活するのが一元化されるようにしますが、その国に所属したものは一切がその原則、子を産まなければならず、発展させなければならないという原則を中心として守っていかなければなりません[4]

 

2008.12.02.国連人権の日記念式で「One Family under God」を力説[5]

 

2008.12.04.文顯進、ブラジルに到着し、ペレイラ・ビショップと国会議員2人の迎接を受けた。

 

2008.12.05.国際指導者会議(ILC)晩餐会

 

2008.12.06.国際指導者会議(ILC)ブラジル開会式

 

2008.12.08.2008 グローバル・ピース・フェスティバル(GPF)ブラジル大会[6]

 

2008.12.10.文顯進はフィリピン・マニラでのフィリピンGPFの最大後援者であり2008マニラGPFの名誉委員長の迎接を受け、マニラのブレティン本社訪問の要請を受けた。

 

2008.12.12.文顯進はフィリピンGPF貧民街奉仕活動に参加した[7]

 

2008.12.13.2008グローバル・ピース・フェスティバル(GPF)フィリピン大会

 

1213日午後5時、天宙平和連合(UPF)と世界平和青年連合をはじめ、フィリピン政府機関と主要NGO団体が共同主催した「2008フィリピンGPF」が、マニラのキリノ・グランドスタンド広場で、120万人が参加した中で盛大に開催された。この日、文顯進は基調演説を通じて「人類の大和合と平和を実現する為には、超宗教、超人種、超国家的な協力が切実だが、神様の下の人類一家族(One Family under God)理想の実践こそ世界平和の近道」であると強調し、「この偉大な覚醒が私たちの内部から起き、宗教と文化を越えて広がって行く時、人類の念願である平和と繁栄の世界は成される」と力説した。

 

続いて「GPFはこれまで世界の多くの国々でボランティア精神に火を点けて来たが、このビジョンを土台に世界平和を導く厳肅な誓いをする市民になってほしい」と促した。そして、「神様の下の人類一家族」の夢を達成できるように生涯を捧げて実践して来た方が正に、創始者の文鮮明総裁」であると明らかにした。

 

これに先立って宗教代表者たちが平和祈願合水儀式を行い、アルフレッド・リムマニラ市長とフィデル・ラモス前フィリピン大統領、関係長官などが出て、挨拶の言葉を伝えた。また、平和の為の決断と実践を追求するマニラ宣言と共に、81人の州知事、6人の上院議員に対する平和大使任命式も開かれた。平和を祈願する荘厳なロウソク儀式を最後に平和大祝祭のフィナーレを飾った。

 

2008.12.15.フィリピンで2008GPF世界大会の有終の美を飾った文顯進は、当時米国にいた創教者に会い、2008GPF活動の成果を総合的に報告した。

 

2008.12.24.1224日のクリスマスイブの晩餐会で、創教者は文顯進中心の兄弟間の秩序と摂理の進路を明確にしたという。特に新しい聖殿と祖国光復の意義を強調し、文顯進を中心に左右に文國進と文亨進を立てて、天福宮建設基金2百億ウォンを文顯進-文國進-文亨進の順に下賜しながら、創教者が持っている全てを相続し、世界万民と後世に創教者を代身して分け与えることができる伝統を守る先祖になるよう促した。そうでなければ、父母様(創教者)の永遠な後代として先祖の代を相続した立場に立つことはできず、もしまた2つの世界が生ずることになれば全てがなくなってしまうので、そうしてはならないと警告した。

2つの世界がまた生じてはなりません。それはなくなるのです。線を引くことなので、お前たちが是正できない原則であることを知って欲しいです。先生を中心として天福宮を造り、主人となることができる新しい血統の因縁をこの物と共に一つになって受けることを知り、この伝統を皆さんの家庭と皆さんの子孫万代に伝達せよと約束する意味から伝授してあげるのです。神聖なこの時間を喜んで受けるように願います。真の父母様のみ旨を奉じて3人の息子様が天福宮を建設されるようになります。嬉しい心で、大きい拍手で歓迎して下さい。(拍手)基金2百億ウォンを真の父母様から顯進様が受けて文國進様に伝達し、文國進様がまた亨進様に伝達しました。私たちはもう一度拍手で歓迎しましょう」(拍手) [8]

 


 

[1] 文顯進は、午前に英国ロンドンでサッチャー前首相と1時間にわたり会談した。午後には英国上院超宗教委員会委員長、上院院内総務などと会談し、英国上院議員ロード・アクミド卿が文顯進夫妻を英国ウェストミンスター国会議事堂に案内した。午後5時、英国GPF開会式兼国際指導者会議(ILC)が英国ウェストミンスター国会議事堂で300人余りの世界指導者が参加する中で開催された。この日の行事には、英国上下議員40人とヨーロッパ、中東、アフリカなどの前•現職首班11人、宗教団体代表、大使、NGO指導者など最高指導者が大挙して参加した。英国のゴードン・ブラウン総理は祝賀の書簡を送った。文顯進は基調講演を通じて英国を始めとするヨーロッパの全ての国がGPFの夢である「One Family under God」という理想を実現するパートナーとなることを力強く促した。特にケニアのオディンガ首相令夫人は英国GPFに影響を与えたケニアGPFについて報告し、感動を与えた。『統一世界』2008.12,Vol.450,42.

 

[2] 英国GPFは、去る1119日から23日までロンドンで盛況裏に開催された。本行事は1122日午後430分にアクセルセンターで開催された。英国GPF本行事に先立って、Royal Phil Harmony Orchestra公演、ケニアのオディンガ大統領令夫人の報告があった。英国GPFは特に、英国4大放送局の一つであるiTVがパートナーとなり、全行事を広報し、Choice FMUnity FMAsis Ster Radioなども広報した。それ以外にも英国で最も信望のある社会奉仕団体テムズ 21(Thames 21)とプリンス・チャールズ財団(Prince Charles Foundation)とのパートナー協約を通じて、GPFの社会的地位を高める契機を作った。(4,000人余り参加)『統一世界』2008.12,Vol.450,42.

 

[3]『み言葉選集』603,323.2008.11.27.

 

[4]『み言葉選集』604,13-14.2008.12.1.

 

[5] 文顯進は122日午前10時、ニューヨーク国連本部で300人余りの世界各国の宗教、政治、NGO指導者たちと共に、第60回国連人権の日記念式を開催した。ケニア、エチオピア、ギニア、ネパールの国連大使が主催して、天宙平和連合(UPF)国連連絡所が主管した今回の行事は、地球村時代人権保護方案を模索し、さらには共に共同対処を決意する国際的な連帯の場であった。この日、国際会議を共同主催したアンワルル・チョウドリ前国連事務局長は、「超宗教的な対話と協力が何より切実である」とし、人権問題解決の為の宗教間協力を強調した。文顯進は「今こそ、国連が平和を実現する為の戦略と政策を振り返る絶好の機会である」と強調した。続いて「最近、インドのムンバイで起こったテロが、宗教と国連が直面する最も重要な平和構築の要件であることを示す事件」と語った。『統一世界』2009.1,Vol.451,36-39.106-109.

 

[6] グローバル・ピース・フェスティバルブラジル大会が、2万人余りの各界指導者と市民が参加して、ブラジルの首都ブラジリアのニルソンネルソンスタジアムで盛況裏に開催された。今回の行事を主催した南米最大のメガチャーチ指導者ビショップ・ペレイラ牧師は、20077月の約束の通り、文顯進会長が主張する「One Family under God」のビジョンに魅了されて自分の基盤を総動員して準備した。今回の大会は、ブラジル政府が25万ドルを支援するなど、各界の積極的な後援と関心の中で進められた。文顯進は基調演説を通じて「私たちは神様を父母として侍る子女として、人類最大の夢である『One Family under God』のビジョンを実現する為に集まったのであり、今やその夢を実現する為に先頭に立って行くこと」を力説した。続いて「時に適ったビジョンと思想は如何なる軍隊より強い」というビクトル・ユーゴーの言葉を引用し、「神様の下の一家族というビジョンこそ、時に適ったメッセージであるため、世界65億人類の心に植えつけることができる夢の種」と語った。さらに、結論として「参席者全てが『神様の下の一家族』の主人となり同参することを願う」と強調した。この日、文顯進はブラジルのネルソン・マルケ・ジェリー下院議長からGPFを通じて世界平和に寄与した功労が認められ、功労牌を贈呈された。文顯進は本行事を終えて、ホテルでロバート A.シュラー牧師と個別の時間を持った。また、ペレイラ・ビショップ夫妻とロバート A.シュラー牧師夫妻と晩餐を共にし、彼らと共に夜11時まで成功祝賀会を主管した。『統一世界』2009.1,Vol.451,106-109.

 

[7] フィリピンのバランガイ貧民街、GPFの奉仕活動(125日~12)プログラムの一つとして、120NGO団体とフィリピン教育部、NSPT NSTP(大学12年生の学生が参加する義務奉仕教育プログラム)がフィリピン全域で施行される中、文顯進夫妻は姪の文信淑氏夫妻と参加し、老朽化した下水溝をセメントとレンガで補修する活動をした。午後4時、マニラホテルで、インドネシアで二番目で大きい3,500万の会員を有する信仰組織の最高責任者であるシャムスディン博士を中心としたインドネシア代表団を接見した。文顯進は彼らに平和大使証を授与した。午後6時、日本の篤志家代表を晩餐会に招待し、その場で最近実施されたブラジルGPFのビデオを視聴した。文顯進は「ブラジル、フィリピンだから可能なのではなく、み旨の前に整列し『One Family under God』の主人となって投入すれば、日本も大きい勝利を得ることができるという信仰を持って帰ることを願う」と大きく激励した。『統一世界』2009.1,Vol.451,106-109.

 

[8]『み言葉選集』604,206.2008.12.24.


 




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プロフィール

HN:
JUN
性別:
女性
自己紹介:
「統一教の分裂」を読んで衝撃を受けた6500双の在韓日本婦人です。一人でも多くの日本人に読んで欲しいと思い、翻訳してブログに発表していくことにしました。

「統一教の分裂」目次

序文
1.特異な現象/1
2.統一教のアイデンティティ形成/5
  1)血統復帰の神話/7
  2)教理の形成:原理原本/11
  3)組織、教理、儀礼の体系化/14
  4)血統復帰儀礼の原型:創教者の聖婚式、子羊の宴/20
  5)血統復帰儀礼の拡張:統一教会信者の祝福結婚式/24
  6)祝福結婚式の過程と構造/28
  7)統一教会信者の生活と性的アイデンティティ/32
3.アイデンティティの大衆化/37
  1)血統復帰の拡張/37
  2)血統復帰儀礼の日常化:衆生式、復活式、永生式を通じた血統復帰/38
4.宗教を超えたアイデンティティ/43
  1)世界平和統一家庭連合の登場/43
  2)信念体系の確定:<8代教材教本と究極の真理/49
  3)創教者の使命完遂と人類解放日の宣布:基元節宣布/51
5. 創教者のカリスマ伝授の試みと反発/57
  1)文顕進の登場:カリスマ伝授の初の試み/58
  2)1世代の反発:世界基督教統一神霊協会の分裂開始/68
  3)文国進の登場と分裂の可視化/84
  4)文亨進の登場とアイデンティティの歪曲/97
6.カリスマ伝授の失敗:文顕進の追放過程/107
7.統一教の極限分裂とカリスマの没落/155
  1)分裂の内幕:2009年4月~2010年6月/156
  2)罠にかかった文顕進/165
  3)創教者の宣言文とカリスマの没落/167
  4)分裂の内幕:2010.6月~2012.8月/179
8.統一教の創教者が他界する/205
9.韓鶴子の変心/217
  1)教理の変更/217
   ①『天聖経』変更/219
   ②<家庭盟誓>変更/222
   ③『文鮮明先生御言葉集』内容削除した後、再配布/225
   2)文国進と文亨進の追放/230
10.韓鶴子の神格化の試み:神様の婦人から独生女へ/239
  1)韓鶴子の不順従/245
  2)神格化の最初の作業:神様婦人論/252
  3)神格化の二番目の作業:独生女論/262
  4)独生女論の教理化:『真の父母経』/274
  5)韓鶴子の現状分析(2012.9~現在)/277
   ①韓鶴子の自意識の変化/278
   ②韓鶴子のカリスマ/282
   ③韓鶴子の関心/283
  6)韓鶴子の現状の小結論/286
11.文亨進の最近の現状/291
  1)文亨進の説教/292
  2)文亨進の自意識/296
  3)創教者 崇拝/301
  4)韓鶴子への公開非難/303
12.文顕進の最近の現状/311
結び/317
参考文献/325
エピローグ/341