統一教会に一体何が起こっているのか? 著者は、統一教会分裂の現象を長年に亘って観察し、歴史的研究方法によって研究してきた。この本は、膨大な統一教会の一次資料に基づき、統一教会分裂の原因から過程、結果を詳細に記述し、統一教会の未来を見ている。
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マスコミも書いていたので翻訳しました。
[統一教会の分裂]関連記事
http://www.newscore.kr/n_news/news/view.html?no=5191
「統一教会の分裂」可視化、焦眉の関心事
統一教会分裂の可視化が宗教界と宗教学者たちの間では焦眉の関心事となっている。
すでに多く知られている統一教会文鮮明総裁の他界以降、家族間の極端な葛藤と内紛が統一教会の分裂につながっている。
最近では、統一教会唯一の「相続者、代身者、天一国2代目王」であると主張するM氏(文鮮明総裁の7男)が、自身の母親であり統一教会2代目教主であるH氏を「堕落したエバ」「バビロンの淫婦」さらには「レズビアン」と非難している。
それだけではない、文鮮明総裁の妻であるH氏は文総裁の血統を否定し、彼のカリスマ性を破壊するような発言していることで知られている。
統一教会に一体何が起こっているのか?
国際合同結婚式による真の家庭運動によって世界平和を実現しようとした文総裁の統一運動が文総裁の家族によって毀損されている現象を、この本の著者である金ジョンソク博士(宗教学、Ph.D.)は特異な現象であると診断している。一般的に、強いカリスマのある新宗教の創教者が他界した場合、そのカリスマ性を合理化してしばらくの間は維持するのが普通であるが、統一教会の場合、統一教会のアイデンティティの求心点にいる真の子女(7男)が真の父母(H氏)を罵倒し、真の父母(H氏)が真の父母(文鮮明)のカリスマを破壊しているというのである。
金博士は、統一教会分裂の核心原因が文総裁の血統認識とH氏の血統認識の衝突にあると見ている。堕落した血統に生まれたH氏を復帰したと主張する文総裁の認識とは異なり、H氏は、文総裁は堕落した血統に生まれ、16歳の時にひとり子になったと主張している。一方、H氏自身は母胎にいた時から復帰されたと主張しているという。さらにH氏は、自身が母胎独生女として堕落した血統の文総裁を救い、真の父として完成させたというような発言をしたという。
著者は、統一教会分裂の現象を長年に亘って観察し、歴史的研究方法によって研究してきた。この本は、膨大な統一教会の一次資料に基づき、統一教会分裂の原因から過程、結果を詳細に記述し、統一教会の未来を見ている。
様々な宗教学理論と他の新宗教の事例を比較することにより、統一教会に起こった現象の特殊性がよくあらわれている。一方、映画を見るような錯覚に陥るほど、著者は統一教会分裂の事態を劇的に記述している。文総裁の子女たちと統一教会の高位幹部、そしてH氏によって3男が追放される過程は、あまりにも劇的である。
この本の末尾で著者は、新宗教の再活性化運動について言及し、統一教会の再活性化運動が迫っていると見ている。興味深いのは、H氏の統一教会と7男の神殿連合は、文総裁が主導した統一教会のアイデンティティとは違った、また違う新宗教現象であると著者が規定しているという点である。
この本は、宗教現象を研究する学者は言うまでもなく、統一教会の信者、統一教会を客観的に理解しようとするすべての読者にとって、多くの助けになると予測される。