統一教会に一体何が起こっているのか? 著者は、統一教会分裂の現象を長年に亘って観察し、歴史的研究方法によって研究してきた。この本は、膨大な統一教会の一次資料に基づき、統一教会分裂の原因から過程、結果を詳細に記述し、統一教会の未来を見ている。
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まずはじめに、
私以外にも二世の兄弟がこの本を読んだ驚きの感想をネットに上げていたので紹介したいと思います。
<統一教会の分裂>
この本は恐ろしい本だ
「ちょっと長い文です。申し訳ありません」
私は博士課程にいる2世です。祝福は受けておらず、教会にも行っていません。家庭教師をしながら学業に励んでいます。2世の集まりでこの本を紹介されました。この本を読んでの感想を少し述べたいと思います。
まず、この本の著者キム・ジョンソクは、統一教会の全体的な問題についてかなり悩んだ人のように思えます。統一教会の分裂の過程と原因を徹底的に言及しており、分裂以降を具体的な根拠をもって洞察しています。徹底的に感情を自制しFactに集中しています。
この本には、TM、H2、H1に対する批判と忠告が含まれています。この本の価値は、TFが摂理的にしようとされていたことが何であったのかということと、そして分裂の主体たちによるTFの夢と摂理を破壊する過程における事実が記録されているというところにあると思います。分裂の過程が一つのストーリーで構成されており、本を読めば誰でも統一教会分裂の内膜をよく理解することができます。そのような点で、この本は構成がよくできていると思います。
話の展開が時間の流れに沿っているので、小説を読んでいるかのような錯覚に陥ります。 私も読み始めてすぐに一気に読み終えました。その後、脚注と共にもう一度読みましたが、脚注の内容も本文の内容と同じくらいに重要な根拠が記録されていました。この本が私たち統一家の悲劇的な内容であり、統一教会人の水準なども考慮すると、この本をどれだけの人が読むだろうかという思いもしました。
著者キム・ジョンソクはこの本をかなり長い時間をかけて準備したのではないかと思います。使用さている資料の量と質がすごいです。<み言選集><統一世界><天聖経><真の父母経>、そしてオ・テギョンやムン・ソンヨン、キム・ハンジェの資料も少なくありません。特に、発刊されていない資料を収集したことに関しては実に驚くべきものがあります。
私が思うに、この本の圧巻は229ページにある<表2>です。TMがTFのみ言葉集を回収して操作した後、再度発行した内容を全部分析し、著者が表にまとめたものです。この表の内容が事実であれば、おそらくTMはこの表一つで致命打を受けるのではないでしょうか。著者が主張するように、TMの非道徳性と反摂理性、真の家庭を破壊した内膜は、まさにこの「表2」で証明されます。研究者の一人として、このような努力をした著者の情熱に敬意を送ります。
もう一つ、TMに対する致命打は、TMが宝石であるとする<真の父母経>がどれほど幼稚に操作されているのか、何を目的に書かれているのかをこの本が暴露しているということです。つまり、著者が語るように<真の父母経>は、操作経、盗作経、独生女経であると規定できるのかもしれません。真の父母経を担当したキム・ソクビョンは、この一冊の本により果てしない窮地に追い込まれることでしょう。本当に著者が一人でこの本を書いたのであるならば、資料を収集した時間を除いて、分析した時間だけでも少なくとも1年はかかったのではないでしょうか。そして、真の父母経の編纂と独生女の神格化を主導的に導いたキム・ハンジェ、ムン・ソンヨン、オ・テギョンらは、キム・ジョンソクの主張に対し答えなければならないでしょう。
私はこの本で著者が投げかけるメッセージが何なのか、何を悩んで書いたのかを少し理解できます。著者は、基本的に統一教会分裂の真実を追跡し、その真実の全体像を理解できるようにしただけではなく、統一教会分裂の三人の主体に意味のあるメッセージを投げかけています。一種の呼訴であり警告であると私は思います。
著者が祝福家庭たちに静かに投げかけるメッセージは「祝福家庭の再活性化運動に参加してください!」ということです。再活性化運動とは一言で言って統一教会の革命です。著者はその時が来たことを強く示唆しています。革命の条件は真の家庭の和合であると主張しています。TMがアボジを裏切った理由の一つがTMの精神的なトラウマであると著者は規定し、二人の息子はTMのトラウマを理解して真の愛で包み込まなければならないと言っています。著者は時間がないと主張しています。TM以降の統一教会は真の父母も真の家庭も消えた天一国委員会が統治する統一教会になるということがその原因である説明しています。
私はこの本の結論は320ページの脚注724番であると思います。何回も読み返しましたが、私はこの主張に同感します。統一教会の改革の方向、統一教会のビジョンの方向を著者が提示したのではないかと私は考えています。その内容をそのまま書き出しました。
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統一教会の分裂、320ページ脚注724番
「再活性化運動を触発させ、統一教会再建のための優先課題は以下の通りである。
①伝授された血統の価値を維持し、継承、発展させるための合理化された儀礼(普遍化した祝福結婚式)を開発しなければならない。この儀礼は譲ることのできない宗教的価値を維持しながらも普遍的価値を確証とした社会儀礼として発展してこそ、全世界、全人類が絶対者神様の血統を受け継ぐことができるからである。
②再活性化の後の統一運動の組織は中央集権的組織となってはならない。各祝福家庭が自発的に活動できるように督励し後援する自治組織体制を備えなければならない。天一国時代の摂理的現実を無視したまま祝福家庭を統制してきた統一教会のシステムをそのまま踏襲するなら、再活性化のエネルギーはすぐに消滅してしまう。
③創教者の伝統の中にある普遍的価値と矛盾する宗派的アイデンティティを見つけ、それを越えなければならない。特に血統復帰は、神話として理解されている血統の宗派概念をはるかに超えることのできる「血統」「血統復帰」の新しい概念を開発しなければならない。そして、天一国主人として維持しなければならない伝統とアイデンティティは「家庭盟誓」と良心に基づいて主体的で自発的な責任分担を通して、神様を父母として侍る家庭による、ために生きる歩みとならなければならない。
④再活性化のための組織は文顯進の「One Family Under God」で見られるように、宗教的なアイデンティティと超宗教的なアイデンティティを目指すと同時に、「神様」「血統」「家庭」の価値を含む宗教性を決して無視してはならない。しかし、この宗教的要素が宗派的な特殊教義として合理化されてはならない。
⑤再活性化を追求する組織が警戒すべき点は、現在の統一教会が再活性化の対象に転落した前轍を決して踏んではならないということである。これまでの統一教会が創教者の使命と理想の実現を絶対化したものではなく、創教者と彼の家庭を神格化し、職業的宗教専門家による官僚主義に陥っており、健全な財政運営を放棄しただけでなく宗派的血統論に陥ったまま1世と2世を差別し、宗教的弱点と心理を利用して信仰者たちを搾取してきた罪悪を教訓としなければならない」
この本は恐ろしい本です。