統一教会に一体何が起こっているのか? 著者は、統一教会分裂の現象を長年に亘って観察し、歴史的研究方法によって研究してきた。この本は、膨大な統一教会の一次資料に基づき、統一教会分裂の原因から過程、結果を詳細に記述し、統一教会の未来を見ている。
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6. カリスマ伝授の失敗: 文顯進追放過程-1<全ての組織を文顯進が掌握するようになった反動>
2006年から文顯進は創教者の指示に従い、2013年陰暦1月13日の基元節を実体化する為のGPFとUPF活動に集中していたものと見られる。筆者は2006年4月以後から2009年初めまでに起った事件の中で、文顯進が追放される過程と文顯進の活動を集中的に取り上げてみたいと思う。この期間の文顯進のGPF活動において、彼のアイデンティティと文顯進追放過程での統一教会の分裂現象が具体的に捕捉され、創教者のカリスマが文顯進に正常に伝授されることができなかった内幕がこの期間に確実に現われているからである。
結論的に創教者の指示に従って遂行した文顯進のGPF活動の成功が却って、文顯進反対勢力を刺激し結集させる触媒剤になった事実と、GPF活動の絶頂期に文顯進が完全に追放された事実は、統一教会の分裂と悲劇の本質が何なのかを現わしている。文顯進反対勢力が文顯進を追い出す為に展開するドラマのような過程において特に注目すべき事件は、いわゆる「文仁進米国総会長任命事件」と「束草霊界メッセージ事件」である。この二つの事件は創教者と文顯進の間を完全に引き裂き、代わりに文亨進を後継者の座に立てる決定的名分となった。
2006.4~8月:文顯進、韓鶴子と共に世界 23ヵ国UPF巡回講演
2006.5.8.:文國進、財団法人世界基督教統一神霊協会維持財団第14代理事長に就任
2006.5.30:パークワン地上権最終契約(財団理事長は文國進の意思により2006.5.27.に就任した安ジンソンが契約)
2006.6月:文亨進ハーバード大学神学大学院卒業(比較宗教学修士)
2006.6.13:韓鶴子、CCと龍平は文國進が担当すると文顯進に通知[1]
2006.9月:文顯進、ヨーロッパ10ヵ国UPF巡回講演
2006.10.6:創教者、文顯進と一つになって真の父母に従えと言及
…地上ではこれから顯進を中心として一つにならなければならないのです。それゆえに皆さんは文顯進家庭を中心として一つになり、父母様に従って入っていくのです。そうしてこそ全てが終わるのです[2]。
2006.10.23:世界平和青年連合韓国大会成功祝賀会
この日、創教者は、文顯進が主管した世界平和青年連合韓国大会の成功を喜び、これについて言及した。
さあ、手を下ろさないで、私が億万歳を叫ぶその人になるという人は立ち上がりなさい。手を下らずに。さあ、それでは私たちの顯進は、今日からこの者たちが手を挙げて願う幼稚園大使から小学校、中高校大使、全体の大使圏を完成することを先生が伝授してやるのです。相続してやるので、そのとおりにすれば、天下があなたの懐に入るのです。分かりますか。先生の思い通りにするよりも、あなたがもっと気楽かも知れないでしょう、尋ねるところがあるから。お母さんと息子娘の両方がうまく行かなければならないでしょう。
私がこれから霊界へ行っても、これだけ実践化させれば、もうそれ以上望むことはありません。全て終わったというのです。分かりますか。あなたたちが、これからこれを相続して、また相続できることだけお祖父さんとお父さんから三代圏だけ越えれば、全ての天上の先祖や地上の子孫まで完全に釈放世界となるのです。とても良い! 「とても良い!」父と息子娘が祝宴をして永遠に暮すのです! 「アジュ!」(拍手) [3]
この言及は、平和大使の領域を全ての年齡層に拡大して平和大使を組織し管理する責任を、文顯進が引き受けるようになったという意味と理解することができる。実際に文顯進は世界平和統一家庭連合世界副会長、ワールドカープ世界会長、青年連合世界会長、UCI財団理事長に続いて、これからUPFに対する責任[4]までも任せられた。文國進と韓鶴子、そして6千双家庭の一部の幹部が文顯進を牽制する状況においても統一教会の全ての組織を文顯進が掌握するようになった。このような状況は却って、反文顯進勢力を結集し、その後の文顯進追放作業が本格的に進められる口実となった。
2007.1月:文顯進、米国12ヵ都市巡回
2007.2.4~9: 6者会談国最高指導者セミナー開催[5]
2007.2.8:文顯進、国連本部特別講演[6]
2008.1月:創教者が文顯進に南米活動を強化してパラグアイ問題を解決せよと指示
2008.2.28:創教者は韓鶴子との葛藤を暗示しながら、誰かが創教者の血統的アイデンティティを否定していることを言及した。
私たちのお母さんにも話してみろというのです、勝手に生きるのか。お母さんも38度線を越えなければならない。あなたはあなたが行くべき道があり、私は私なりに行く道があると言って行ってみなさい。分かれてしまった。1%、0点何%の差があっても分かれる。天国の門を一緒に入っていかなければならない。堕落する時に一緒に堕落した。一緒に追い出された。地獄の底に一緒に行った。「先生が堕落の血を受けたのか、きれいな血を受けたか」などと言っている。
皆さんはそういう自信があるのか。16歳で堕落したなら、堕落する前にエバの名前をつけて、その次にアダムの代身の位置で歴史時代の代表として責任を負い、蘇生段階の代表者、長成段階の代表者、完成段階の代表者、全部で8段階を越えて行ける6千年の代表の血統を清めないで、どうして代身して神様の血統を連結させることができるのか。
原理を解釈すらできない人々が、先生が純血か、何の血か・・・私はそのことが分かるので、この場に出ないようにした。そこに行かないようにした、醜いことを知っているので。先生の血がどうだというのか・・・堕落前に血を汚したか。16歳にしたことが何か、決心した内容が何か。その詩(「栄光の冕旒冠」)が何か、皆さんを教育する為のものか。それは私が越えるか越えられないかという闘いの宣言文である、それは。それと何の関係があるか。言ってみろというのです。
私がお母さんという作者、再臨主という作者を何故、明らかにすることができなかったでしょうか。明らかにすれば、全てなくならなければなりません。追い払わなければなりません、門を閉めて。神様も人類を放ってしまって門を閉めてしまいたいのです。真の父母まで門を閉めてしまわなければなりません。「真の父母になるお前でも残れ」というのでした。それで残った人なのに、残ったものまでなくしてしまおうとしたのであって、立てようとはしませんでした。立つ場がどこにありますか。足場がどこにありますか[7]。
[1] 当時、現場にいたM氏の証言。韓鶴子は6月13日に食卓で突然、「これから國進がCCと龍平を責任を持つ」と宣言した。文顯進は韓鶴子に2006年4月の約束を破棄し、事前の相談もなく文國進理事長の一方的な要求に同調した韓鶴子の電撃的発表に問題を提起しようとしたが、創教者が介入して阻み、入宮•戴冠式を目前に控えた時であったため、それ以上は問題にすることができなかったという。
[2] 『み言葉選集』335巻,285頁.2006.10.06.
[3] 『み言葉選集』542巻,334頁.2006.10.23.
[4] 2007年7月、文顯進はUPF常任委の推戴によりUPF共同議長に正式に就任した。当時、創教者は「これからはあなたが40年教会を率い、祝福もしなければならない」と言及した。
[5] 世界平和青年連合(世界会長:文顯進)とUPF(世界会長:郭錠煥)が開催した「6者会談国最高指導者セミナー」が2007年2月4日から9日まで、米国ワシントンD.Cとニューヨークで6者会談国最高指導者100人余りが参加した中で盛況裏に進められた。文顯進世界会長とラリー・プレスラー上院議員の招請によって参加した6者会談国及びモンゴル最高指導者は、北朝鮮の核問題及び北東アジア平和定着方案を模索する意味深い時間を持ち、韓国からは現職国会議員と地方自治体長、学界、言論、NGO など最高青年指導者12人が代表で参加した。2月7日に米国上院ダークセンホールで開催されたセミナーを通じて各国指導者は、北東アジア平和定着の為に「北朝鮮の核問題が速やかに解決されなければならない」という点で共感し、6者会談の枠組みの中で北朝鮮の核問題が解決されるように国際協力の必要性を再確認した。
[6] 6者会談が劇的に再開された2月8日、文顯進世界会長は国連本部ウェストテラスで開催された「北東アジア平和と安保」を主題にした特別講演で、UNと韓国戦争の歴史的背景と家族史などを紹介し、「国連とNGO間のパートナーシップを強化して世界平和に寄与していくこと」を重ねて強調した。中国の王光亚国連大使をはじめ、10ヵ国余りの国連大使が参加して、ラウル・フィリピン大使は祝辞を通じて「このような行事こそ国連と市民社会が共に協力することができる大切なモデル」と述べ、大きな激励を送った。
[7] 『み言葉選集』608巻,303頁.2009.02.28.